月別アーカイブ: 2014年12月

ひとつテンヤガイド巻き

手元の滑り止めを乾かしている間、ひとつテンヤのガイドを巻き始めました。

ひとつテンヤの場合、スピニングリールを使うので、手元のガイドは大きめになります。トップを0番にして、そこから片足の0番を並べ、グラスと竹との次のところから両足のガイドにし、0番、1番、2番、3番、4番と大きくしています。ガイドは、OKSのSiC黒金を使いました。

ガイドの位置は、トップから3.5cm, 4cm, 4.5cm, 5cm, 5.5cm, 6cm・・・と並べています。感度をよくするために穂先側がかなりやわらかいので、調整しながら違和感のない様に並べました。

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穂先は、生上味を塗っていないので、色漆のままでちょっとやわらかいです。ガイド巻きの時にもちょっと傷がついてしまったので、今後の取扱は注意しないといけなさそうです。

ヘチ竿 変わり塗の下地作成

ヘチ竿ですが、塗立黒を3回塗って耐水ヤスリの800番で研ぎ出しを行い、さらに黒を2回塗って1000番で研ぎ出しを行いました。

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まだ、光っている部分がありますが、もうほぼ平滑状態です。あと2回(1500番、2000番)での研ぎ出しが終われば変わり塗に入ります。今回はどういう塗りにするかまだ決めていないので、そろそろ考えないといけないですね…

せっかくの冬なので、青での山立てとかもいいですし、いまだにうまく出せていない赤とオレンジ系での山立ても惹かれます。

ひとつテンヤの胴仕上げ

昨日は、釣竿教室の皆さんと忘年会でした。ほとんど初めての方ばかりでしたが、共通の趣味を持つ者同士ですので、会派も弾み、非常に楽しい時間を過ごせました。

来年3月頃には、全員でひとつテンヤに行くことにしたので、それまでにこの竿を仕上げたいと思います。

さて、ひとつテンヤですが、仕上げの生上味の拭き漆を3回終わらせ、さらにコンパウンドで磨きました。

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コンパウンドは、ノンシリコンタイプでないと、この後の工程に影響するので、ちょっと高いですが、3Mのハード1、ハード2を使っています。特にハード2で磨いた後は鏡のようにピカピカになり、とても竹肌がきれいに見えます。写真ではいまいちわかりにくいですが…

ここから、手元の滑り止めを巻きます。藤をまいたり、木綿の糸を巻いたりしますが、私は大量に余っているタコ糸を巻きました。ただ、タコ糸といっても、良くありがちな100円ショップで売っているものではなく、もうちょっと細めのものです。本当は藤と交互にやると格好がいいのですが、ちょっと高いですので、タコ糸オンリーにしました。

このタコ糸を巻いたのちに、瀬〆漆を片脳油で1:1程度に割ったものを塗ります。かなりしみこむので、大量の瀬〆漆が必要になり、ほとんどなくなってしまいました。また買い足さないといけません。

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これが瀬〆漆をしみこませて、乾かした後の状態です。ちょっと色が薄いですね。ここに黒を縫ってもうちょっときれいにしていきますが、まだ中は乾いていないと思いますので、しばらくこのままにしておきます。

ひとつテンヤ胴塗り拭き漆1回目

生上味での一回目の拭き漆をしました。

変わり塗りした部分が良い色が出ているので、普通に拭き漆をしてしまうと色がくすんでしまうため、拭き漆をするかどうか悩んだのですが、貝を貼っていることもあり、艶が出るように拭き漆をしてみました。

とはいえ、出来るだけ、出来るだけ生上味を残さないように、拭き取ったつもりでいたのですが…

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変わり塗りの部分は、予想通りというか思ったより黒くならなかったのですが、穂先の緑の部分がイマイチになってしまいました。

写真はグラスを継いでいるところで、上の部分に刷毛目っぽいものが見えると思いますが、ここに生上味が残ってしまって、筋のようになってしまっています。(うまく撮れていなくてすみません)

原因として思い当たる節はあります。実は、室から出したときにまだ乾いていなかったのです。
胴は完全に乾いているのですが、穂先の緑の部分だけはだめ。ということは、これは生上味を塗ってはいけないパターンな気がします。

ということで、片脳油をつけて、拭き漆した部分を拭ってみましたが、刷毛目に入ってしまった部分だけはどうやっても取れなくて、筋のようなあとがついてしまいました。

そのうち、色は抜けてくれると信じていますが、ちょっとイマイチです。

今回の教訓を生かして、変わり塗りしたところと、穂先は二回目、三回目の拭き漆をしないようにすることにします。

ひとつテンヤ胴塗り4回目

3回目塗ったところで、もう一回塗るかどうか悩んでいたのですが、結局もう一回塗ることにしました。

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思ったより濃くはなってくれませんでした。
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左が3回目が終わった後で、右が4回目が終わった後です。
ちょっとだけ濃くなった気がしますが、ほんのちょっとですね。

今回はこれでやめて、仕上げに入ることにします。

ヘチ竿下塗り中

ヘチ竿ですが、その後を報告したいと思います。

前回は、節磨き、パテを張りまで行っていましたが、それを整形して、絹糸を巻き、さらに、糸決めまで行いました。
糸決めは瀬〆漆を使うので、ひとつテンヤの胴塗りと合わせて行いましたが、その後ずっと黒漆(私の場合は塗立黒)を重ねて塗ります。

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上の写真は塗立黒を2回目まで塗ったところです。まだ、糸の目が消えていません。