筏竿」カテゴリーアーカイブ

作成中の和竿たち

なかなか時間が取れないため、漆塗りが終わらずに、作成中の竿がどんどんたまっています。
平日とかに塗りができればいいのですが、忙しくてそれどころではないので、週末にまとめて作業という日が続いています。

まずは、ずっと前に箔をはったカワハギ竿と、ウタセ真鯛竿。正直箔の下が乾いたかどうか怪しい気もしますが、触って大丈夫そうだったので、梨地漆を塗りました。ちょっと厚塗りになってしまったので、研ぎで修正が必要になりそうです。

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緑を色を変えてさらに赤を散らしてそのうえから箔を張っているので、きれいに研ぎ出せればいい感じになってくれることでしょう。

次に、新しく作り始めたキス竿とカワハギ竿。こちらは糸決めまで終わりました。あまりいい竹で作っているわけではないので、こちらはあまり凝った塗りにせずに、サクッと作ってお値打ちに放出したいと思っています。一般的なキス竿とカワハギ竿の感じで調子を出しています。

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さらに筏竿。まだ1回研ぎ出しをしたところなので、多少凹凸が残っています。こちらは梨地塗にしようと思っています。どうせなら、上のキス竿とカワハギ竿も梨地塗にしようかな・・・

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最後に私個人用の、機内持ち込みできるキス竿は、胴塗りに入りました。今回の胴塗りは木地呂で塗っています。まずは1回目の胴塗りが終わったところです。いい感じに塗れたのですが、塗ってから焼き印を押していないことに気づきました。大失敗です。

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筏竿 カワハギ竿

筏竿ですが、手元に藤をまきました。

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実際には、麻糸と藤を交互に巻いています。瀬〆を塗って室に入れたところです。

ここまで来ましたが、このままだと、完成まであと数週間はかかりそうなので、18日のイベントには間に合わなさそうです。

カワハギ竿は、穂先の調子を出して、穂先の取り付けから、さび付けまで終わりました。

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ただ、一か所だけ錆がほんのちょっとだけ薄かったので、もう一度塗ろうと思います。

この竿、偶然ですが、穂先と穂持のすげ込とがぴったり合って、中を全く削らずに済みました。
さらに、手元のすげ込もぴったり合ってしまい、ここまで非常にスムーズに来ました。

筏竿 カワハギ竿

先日の筏竿の穂先のすげ込みを合わせるために作成した筏竿です。先日の穂先が依頼された竿に合わなかったので、こちらに合わせることにしました。

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今回は、胴がちょっと硬めです。穂先が非常に柔らかいので、調子が合わない可能性がありますが、一気に魚を上げることを考えると、竹だとこのくらいの強度は必要かな…とおもっています。

ここから、すべり止めに藤をまいていこうと思います。

また、カワハギ竿を作り始めました。とりあえず、まだ切組んだだけです。

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2本継ぎの、1.8mです。超先調子で高感度に仕上げようと思っています。
こちらは、まずは穂先の調子だしから始めます。

これからの時期は、きれいな色が出る塗りができる時期に入るので、どんな塗にするか考えるのも楽しみの一つです。

筏竿穂先

前回のイベントで、筏竿の穂先を作って欲しいと言われたので、作ってみました。

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サンプルをお借りしたので、それに似せて作ろうとしましたが、ちょっと穂持ちに近い方が硬い仕上がりになってしまいました。先端を明るくしたかったので蛍光系の色で、さらに白、黒のカシューで塗りましたが、初めての作業なので、順序ややり方など手探りになりました。カシューを使うとどうしても厚塗りになってしまうのでそこが気に入らないですね。

テーパーの違う穂先を研ぎだしているので、微妙に調子も変わってくるはずです。

もう何回か作ると、もっとうまく作れそうです。

和竿ではないですが、家で使っていた木のスプーンがボロボロになってきたので、塗装を剥がして漆を塗り直しました。

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日本産の生上味を何度も塗り重ねているので、値段にしたらめちゃめちゃ高級なスプーンです。
これからも大事に使っていこうと思います。

ヘチ竿・筏竿の調子

今作っているヘチ竿は、ヘチ竿とは言いつつも、かなり細い穂先に、細い布袋竹で、非常に軟調子の竿です。
ちょうど、ヘチ竿のリールシートの取り付けが始まったので、どのくらいしなるか、負荷をかけて試してみました。

まずは手元です。

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まだまだ、リールシートの取り付けに入ったばかりなので、糸目も消えていませんが、手元は超コンパクトです。滑り止めに麻糸をまきました。

これに、500gのペットボトルをぶら下げてみました。500gなので錘でいうと、130号くらいの錘をぶら下げたイメージです。

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かなり細身の竿なので、500gでこのしなりです。
印籠継ぎの2本継ぎ、2.4mくらいの竿です。非常にいいしなりです。

次に、まだリールシートつけていませんが、筏竿も試してみました。
こちらの手元は、藤と麻を交互に巻いています。

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こちらは、全長1.5mなので、ヘチ竿の半分くらいの長さしかありませんが、こちらもいいしなりです。

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リールシートがついてないので、リールは手持ちです。

あと、1か月ほどで完成です。
どちらの竿も、釣れた時には非常に楽しませてくれることでしょう。

筏竿とヘチ竿

筏竿とヘチ竿を作り始めました。

ヘチ竿は2.4mの2本次で切り組みました。せっかくの3連休なので、切り組みから、穂先の取り付け、一回目の瀬〆の塗りまで一気に進めました。

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いい手元の竹が見つからなかったので、有り合わせで作ってしまいました。そのためちょっと手元が短いかもしれません・・・ 肘当てを作成した方がよさそうです。

調子はかなり柔らかめにしてあります。魚がかかれば楽しい竿になりそうです。

筏竿は、1.5mの1本ものです。ただ、手元は強くするため、一旦切って、竹の下の方の硬い部分を使っています。

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穂先は、筏竿にしてはかなり固めです。Iさんの「大きな黒鯛でも無理やり上げられるように・・・」という要望に応えるため、作成したのですが、これだとフカセで釣るにはあたりが取れるか不安です。ただ、折れないように手元までグラスで補強しています。

これらの竿はお値打ちなものにしたいので、簡単に黒で仕上げようと思います。

フナ竿、筏竿、ビシアジ竿完成

いろいろたまっていた竿を、仕上げの矯めを行いました。

まずはフナ竿。

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3本仕舞いの、7本継です。竿袋も作りました。

替えの手元はまだ塗りの最中なので、そちらが出来たらまたアップしたいと思います。

また、筏竿、ビシアジ竿も完成です。
筏竿はかなり曲がっており、直せるか心配でしたがうまく直せました。

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穂先が折れそうなので、穂鞘でカバーです。

こちらもフェルールを取り付けて完了です。

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ビシアジ・筏竿

ビシアジと筏竿がほぼ完成しました。

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あとは、接着して上げ矯めするだけです。

最後の覆輪は、ピンクっぽくしたかったので、赤に白の粉を混ぜたのですが、なぜか紫に…

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言い方によってはピンクと言えなくもないですが、穂先を塗ったパールの赤とくらべても、ほとんど同じくらいの紫です。
ここまで紫になると、これはこれで次の色の出し方で楽しめそうです。ちょうど雨が降ったタイミングで塗った関係もあるので、同じ色が次出にもせるかどうかはわかりませんが、次回もやってみたいと思います。
特にこの紫は、女性向けに作る場合には、良い感じになるかもしれません。

この二つの竿は、筏竿はフカセで使えるように、ビシアジは100号以上の錘で使うように作っているので、穂先の太さが全く違います。

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こうやって写真で見ると、それほど違いは無いのですが、柔らかさは全然違いますね。筏竿と比べると、ビシアジの竿はただの棒に見えてきます。

ビシアジはガイドがSiCのムーチンガイドとなっています。筏の方はハードガイドです。ただ、筏竿はガイドの取り付け数が多く、さらにガイド自体が小さいので本当に大変でした。

塗りは、赤の山立てに金粉を入れ研ぎ出しています。
冬場に塗ったこともあり、赤が良い色しています。

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筏竿の穂鞘作成

筏竿は、ガイドの塗り中ですが、何かの拍子に折ってしまわないように、穂鞘を作成しました。

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手元でうまく引っかかるように考えたのですが、思ったより竿側の竹が太くて、手元はともかくとして、穂持ちが入らなくなってしまったので、竿があたる部分だけ、さやの方を削っています。

これで持ち運び中に折ることはないですが、穂鞘があたる部分は漆がはげてしまいます。

あたる部分はうまく布でもはれると良いかもしれません。