カワハギ竿」カテゴリーアーカイブ

ヘチ竿

昨日に続き、いろいろ進めました。

まずは、ルアー竿で、昨日もう一回赤を塗りたいと思っていたところに、赤を塗りました。本朱と赤口を混ぜて色を出しました。すぐに室に入れしまったので、写真はありません。

また、カワハギ竿の覆輪が乾いたので、取り出しました。さすが、夏だけあって乾きが早いです。白の漆で塗りましたが、やっぱりグレーになっちゃいました。ただ、色粉を多めにしたせいか、茶色があまり出ませんでした。今後、色が抜けてくれることを祈ります。

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写真で見るとまっ黒ですが、黒の下地に赤を入れて研ぎ出しています。
穂先がグラスのカワハギ竿は、手元の接着が終われば完成です。ただ、今マスキングテープを張ると、覆輪の白の漆がはがれてしまうかもしれませんので、しばらく置いておきます。

ナガスクジラ穂先のほうは、まだ尻手を取り付けていないので、今後は尻手の取り付けに入ります。

次に、ヘチ竿の印籠と、肘あてが入る部分を仕上げました。
印籠は、ちょっと太めになってしまったかもしれません。かなりギリギリになってしまいました。

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ただ、肘あてがつくとそれっぽく見えますね。

肘あては、ふき漆で仕上げていこうと思います。

真鯛釣り & カワハギ竿手元

久しぶりにウタセ真鯛に行ってきました。

あいにくの大雨で、コンディションは最悪。さらに久しぶりだったせいか、船酔いもしてしまって、散々な日でした。

それでも、なんとか48cmの真鯛と、60cmのマダカが釣れました。

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もう何匹か釣りたかったですが・・・まだまだ修行が足りませんね。

さて、釣りの帰りに、レザーショップによって麻糸を購入しました。そこで、夕食の後、先日途中になっていたカワハギ竿の手元の藤巻きを完了しました。

麻糸は十分だったのですが、今度は藤がちょっとだけ足りなくなってしまいました。さすがに9mあれば足りると思ったのですが、細い藤を使ったので、思ったより早くなくなってしまいました。

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ただ、リールシートや持ち手のところとしては十分なので、このまま行こうと思っています。

錐用モーター

電動のモーターが完成しました。
Aさんに外枠を作ってもらっていたのですが、なかなか完成させられず、モーターと配線をしてようやくの完成となりました。

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後ろに抜けるタイプのドリルチャックなので、長い錐でも大丈夫ですし、スイッチで逆転もできます。

配線周りがちょっと気にくわないですが、そのあたりは後日ちゃんとすることにします。まずはこれで竹の穴あけは大丈夫でしょう。

また、ナガス鯨の竿とペアで作っているカワハギ竿の手元に滑り止めが欲しいので、藤を巻き始めました。麻糸と交互に巻いていきましたが、途中で麻糸がなくなってしまいました。とりあえず、ここまでで仮止めしておき、買ってきてから再開です。

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カワハギ竿の握り

ナガスクジラ穂先のカワハギ竿の握りの部分に籐を巻きました。

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籐と麻糸とを交互に巻いています。

ここに黒漆を塗って研ぎ出していきます。

この竿は、カワハギ竿としてはちょっと柔らか目なので、スピニングでも使えるようにと考えています。
スピニングだとリールシートの位置がちょっと手前のほうがいいかもしれないので、籐も下のほうまで巻きました。
リールシートを直接当てて合わせていると、傷がついてしまうので、それなら、可能性があるところ全部巻いちゃえと思い切って巻きました。

また、手元側に虫食いの0.2mmくらいの穴が2か所あいていたので、それを隠す目的で下にも飾り巻的に巻きましたが、一節だけ籐を巻かない部分ができてしまいました。これがあまり格好良くないので、全部巻いてしまおうかと考えていますが、籐は高いので悩みどころです。

カワハギ竿

ナガスクジラ穂先とグラス穂先の竿の穂先を取り付け漆を塗り始めました。

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左がグラス穂先、右がクジラ穂先です。

筋巻きの間隔を、グラスは3mm、クジラの方は2.5mmにしました。たった0.5mmですが、ずいぶん感じが違います。いままではずっと3mmだったせいか2.5mmの方は、間隔がつまりすぎて変な感じがします。3mmのほうが良い感じです。
2.5mmの方は、間隔が狭すぎた感があったので、5回ほど巻いてみました。

手元は、クジラ穂のほうは淡竹、グラスの方は布袋竹にしました。

いつも忘れてしまうので、焼き印を押しました。

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こうやって一緒に作って比べると、グラスとクジラとで穂先の調子が全然違います。クジラの方は柔らかい感じです。悪いいいかたをすると腰が無い感じでしょうか。
それと比べると、グラスはとても固い感じですね。まるでグラスとカーボンを比較している感じがします。前作ったクジラ穂の竿が手元に無いので、調子を見れないですが、こんなに腰が無かったっけ?という感じがします。

クジラ穂が細くなってしまったので、竹も全体的に細い感じになってしまいました。そのため、カワハギ竿としては柔らかめになりそうです。グラスの方は一般的な調子に仕上げています。

カワハギ竿修理

修理中のカワハギ竿ですが、生上味を三回塗りました。

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これだけだとくすんだ色で見栄えも良くないので、ここからコンパウンドで磨きます。

シリコン入りのコンパウンドだと、この後漆を塗るときにはじいてしまうので、ノンシリコンのコンパウンドで磨きます。私は3MのハードIと、ハードIIで磨きます。ハードIIで磨くとピカピカになります。

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磨いても、前の金に比べるとくすんでいます。ですが、年月が経つとだんだん透けて金が映えてくることでしょう。

今日は朝磨いて、夕方に印籠も取り付けました。この後は、覆輪ですが、覆輪は3mmの黒を塗って銀の線を引きます。
今日のところは、ベースとなる黒を塗りました。作ったときと違い、黒中塗を塗りました。透けにくいということですが、どうでしょうか。

フナ竿 & カワハギ竿修理

正月早々真鮒竿を買っていただいたので、次の竿を作り始めました。

正直な話、竹を選ぶだけで一苦労です。師匠のところで竹を探しているので、かなりの本数の中から探すことが出来ますが、それでも節がそれなりに合う竹を見つけるのは難しいです。
難しいというより、ぴったり合うのを探すのはほぼ無理なんじゃないかと思います。

それでも、それっぽいのを見繕いました。

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穂先は削り穂を、穂持ちは高野竹、そこから矢竹で、手元は淡竹です。以前同様3本仕舞になる予定です。7本継で、仕舞寸法は60cm弱(正確に58cm)、継ぐと12尺くらいです。

左の写真は切り組んだところ、右は継ぐ部分をきしゃいだところです。

削り穂はカシューっぽいものが塗ってあるので、剥がして本漆で仕上げたいところですね。

また、修理依頼を受けているカワハギ竿の変わり塗りを研ぎ出しました。

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左が研ぎ出す前、右が研ぎ出した後です。山が低かったので、まずは1000番の耐水ヤスリで研ぎ出して、それっぽくした後、2000番で仕上げました。

なんだかんだ言って、黒と金の組み合わせは良いですね!

水研ぎしたので、乾くのを待ってから、仕上げに入りたいと思います。

カワハギ竿修理

一週間本業で北海道へ出張でした。向こうでは最高気温がマイナスなのですが、なぜか帰ってきた方が寒く感じます。

さて、修理途中のカワハギ竿ですが、出張前に黒で山立てをしておきました。ちょうど一週間行ってきたので、良い感じに中まで乾いています。その山立てしたところに生上味を塗って金粉をふっていきます。金粉と行っても純金ではなく、単なる金色の粉です。

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最初の写真が後ろにピントがあってしまいましたが、左から金粉をふってすぐ、脱脂綿で軽くはたいた後、養生のマスキングテープを外した後です。

ちょっと山立てが低い感じもするので、研ぎには注意しないといけなさそうです。

生上味が少し残ってしまったので、ついでにビシアジと筏竿も金をふってみました。

これも主張前に山立てをしていたものですが、赤で山立てしたのち、黄色や白を混ぜながら塗り重ねて見ました。ただ、ちょうど直前に同じように塗ったワカサギ竿があまり良い色が出ていなかったので、明るくするために金をふって、その上にさらに赤を塗ってみました。

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左から、ピンクで塗ったところ。金粉をふったところ、さらに赤を塗ったところです。

こうやってみると、赤もピンクもあまり変わった感じしませんが、良い色が出てくれることを祈ります。

ヘチ竿変わり塗り終了/カワハギ竿修理下地

ヘチ竿の青も乾いたので、最後の研ぎを行いました。

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良い感じです。最後の生上味での拭き漆がまだなので、つやがありませんが、仕上げたら良い感じになりそうです。

また、修理依頼されているカワハギ竿の下地が出来ました。強度を出すために9号の絹糸を巻いたのですが、糸目が消えるのが思ったよりも早く、一旦研ぎ上げて再度黒を塗りました。

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もう一回黒を塗って研ぎ上げた後、変わり塗りに入ります。

カワハギ竿の修理

あけましておめでとうございます。

今年は新年早々に、フナ竿を購入いただきました。ありがとうございました。

また、以前カワハギ竿を購入した方から修理の依頼もありました。

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運悪く、根がかりしたところで船が動いたようで、穂持ちと印籠の接着部分がぱっくり割れてしまっています。
このヒビは、節のぎりぎりのところで止まっています。

印籠が奇麗に取れているのが助かります。この程度でしたら糸を巻きなおせば何とかなりそうです。

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とりあえず、巻いてある絹糸を外しました。

外したところでわかったのですが、ヒビは二カ所入っていました。

ヒビは一旦エポキシできれいに張り合わせて、錆び付け、錆び落しをした後、再度糸巻きをしました。
糸はちょっと太めの9号を使って巻き直しています。

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もともと、この糸が巻いてある部分は竹の強度は無いに等しいので、この程度のヒビであれば強度には影響しないと思っていますが、念のために太い糸を使いました。これで、この部分の強度は以前より強くなるはずです。