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ひとつテンヤ胴塗り一回目

会社に行く前に、ひとつテンヤの胴塗り一回目を行いました。

梨地漆に生上味をまぜて、片脳油で柔らかくして刷毛塗りします。この柔らかさが微妙で、固すぎてもだめ、やわからすぎてもだめだったりします。

今回は塗っている最中に、何となく刷毛の乗りが悪い感じがしたので、ちょっと固いかも…と思ったのですが、一度塗り始めてしまうと後には引けないので、無理矢理塗ってしまいました。

帰ってみると、やはりちょっとだけ刷毛目が出てしまいました。理由は漆がちょっと固かったのと、厚塗りしすぎたあたりでしょうか・・・ 本当にちょっとのことなので、気にする必要は無いほどなのですし、この後塗り重ねるとわからなくなるでしょう。

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前回の瀬〆で拭きうるしをしたときに比べると、相当良い色になっています。

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日が経つと色は抜けてくるので、これではまだまだ色が薄いです。さらに塗り重ねて行きます。

ひとつテンヤの胴塗り開始

ひとつテンヤの胴塗りを開始しました。

先週もうすぐ胴塗りと報告した、ひとつテンヤ竿の胴塗りに入りました。
実は、まだ穂先の緑が完全に乾いていなかったのですが、同時進行中のヘチ竿の糸決めのために、瀬〆漆を使う必要があったため、合わせて塗ってしまいました。

緑で仕上げた部分は、チラシ等を使って養生します。その後、瀬〆漆を刷毛塗りし、塗った瀬〆漆をメリンスですべて拭き取るという作業です。この時、ちょっとでも拭き残しがあると、その部分が黒くなってしまいますので、いつもこれでもか!というくらい念入りに拭き取ります。
特に花道の部分は残りやすいので、注意しますね。

その後、室に入れて一晩待ちます。単身赴任先での作業なので、室は発泡スチロールで作っています。とはいえ、長さ1mくらいある長物用の発泡スチロールを2個つなげて作っています。

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左が、室に入れた直後、右が一晩経った後です。写真ではわかりづらいですが、うっすらと色がついています。

穂先の緑の部分は、ちょっと色が濃くなったかな・・・という感じですが、なんとか大丈夫でした。室に入れたおかげで完全に固まってくれました。

ひとつテンヤ竿がもうすぐ胴塗りです

クリマも終わりましたので、次の竿に取りかかることにしたいのですが、その前にクリマの前から手がけている竿が既にありまして…

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塗りの部分だけですが、ひとつテンヤ用です。緑の研ぎ出しにしています。軽く青貝も入っているのですが、緑が明るく出過ぎているので青貝が目立たなくなってしまいました。

継ぎの部分の仕上げは終わっていて、最後の穂先の緑が乾けば胴塗りに入れますが、昨日塗ったばかりなのでおそらくまだ2週間ほどは無理でしょう。

この緑、かなり明るくて気に入っているのですが、仕上げの生上味を塗るとどうしてもくすんだ色になってしまいます。完成後1年くらい経つと色は戻ってくるのですが、塗り立ての時はどうしても良い色に見えないんですよね。

ちなみに、クリマのときに並べていた箸の一つが、青貝は入っていないものの、これと全く同じ塗りで仕上げてあります。箸なので最後に生上味で仕上げたため、会場ではくすんだ色でしたが、長期間使っているとこれくらいの良い色が出ます。というか、出るはずです・・・